Little Plenty すくすくリノベーション vol.19


<概要>
場所:神奈川県川崎市中原区
延べ面積:55.97平米
構造:RC造(リノベーション)
設計者自邸

都市居住のこれからに向けた、小さくても豊かな住まい
経済情勢と暮らしに向き合う、マクロとミクロの視点から

夫婦と子ども1人、3人のためのリノベーションです。

国土交通省「住生活基本計画」によると、3人家族が都市部で余裕をもって暮らすためには、おおよそ75㎡程度の面積が望ましいとされています。しかし、現実にはその水準を満たす住まいを確保するためには、多くの経済的ハードルが立ちはだかります。昨今の都市部におけるマンション価格の高騰に加え、金利や物価の上昇など、暮らしを取り巻く経済環境は大きく変化しています。
こうしたマクロな情勢の中で、子育て世代を含む一般的なファミリー世帯が「立地」「広さ」「経済性」などを兼ね備えた住まいを手に入れることは、ますます難しい状況になっていると感じます。

これらの課題をふまえ、最小限の面積で、最大限の快適性を目指すとともに、住まいとしての質を損なわないためのミクロな工夫を随所に散りばめました。

対象となるのは、南北に細長く、短辺側に2面採光を持つごく一般的な平面形状の一室です。
一見すると、採光・通風・動線ともに設計上の自由度が限られた空間。しかし、だからこそ以下のような操作によって、暮らしの質を高めることができると考えました。

・限られた窓面からの自然光の取り込みを最大化するための間仕切り設計
・普段の生活や来客時において、圧迫感を感じない視線の抜けと天井高の工夫
・必要最小限の収納を、使う場所に応じて最適配置することで生活動線と収納物の“住所”を整理
・固定観念を捨て、複数の用途を兼ねることで、面積効率を最大化
・必要な場所を照らす照明計画で空間の奥行を演出

上記のような工夫を比較的簡単な建築操作により実現することで、ある種、マイクロハウスのプロトタイプとしての可能性を感じる住まいとなりました。

将来にわたって続くであろう住環境の厳しさに対し、単なる妥協ではなく、新しい豊かさの在り方を提案する。本計画はその第一歩であり、誰もが“自分らしい暮らし”を叶えられる住まいづくりの糸口になれると幸いです。

玄関から南側の窓までの抜け感。長辺方向に最大限の視線の抜けを設けました。
正面に絵を飾ることでアイキャッチになります。

リビング
WICのR壁面が南側の光をダイニングキッチンへ。
ポーターズペイント仕上げた壁面。塗料の骨材が光をひろい、陰影を映し出します。

リビング西側の壁面はモルタル金鏝仕上げ。上部の梁型を覆うように存在感のある枕棚を設け、底面にライン照明を設けています。左側にはエアコンを設置。着脱可能なパネルで存在感を軽減しています。

ライン照明点灯時
モルタル仕上げの質感を強調してくれます。

右側の扉の先に1つ部屋があります。今は子どもが小さいので、仕事部屋として利用しています。

間仕切り壁を天井まで上げず、欄間を設けることで天井の広がり感、視線の抜け、光の抜けを確保しています。
個室の欄間には強化ガラスを設け、冷暖房効率にも配慮しました。

ドア枠を隠し、隠し丁番を採用することで壁とシームレスなノイズの少ない壁面を作れます。
ドアハンドルはFORMANIのT型レバーハンドルを採用。

リビングからダイニングキッチン
対角線上にダイニングキッチンを配置することで、体感距離を広く感じるように計画しています。

リビングの天井は内装用のきめ細かい木毛セメント板を採用。最上階のため、天井裏にグラスウール充填し、木毛セメント板にも若干の断熱効果と吸音効果を期待。

リビング照明は壁を照らすスポットライトと先ほどのライン照明、正面壁のバルブ電球のみで構成しています。

リビング床はフローリング張り、ダイニングキッチンの床は天然素材のリノリウム張りとしています。

リノリウムは平滑で複雑な模様のある材料のため、汚れが目立ちにくく、メンテナンス性にも非常に優れています。小さなお子様のいるご家庭にはおすすめの床材です。

正面の壁は、25ピッチの小幅加工を施したヒノキ羽目板で仕上げています。

テキスタイルカーテンの内側は洗濯室・納戸として利用しています。PSの位置関係上、洗濯機を洗面脱衣室に置くスペースを確保できなかった点、洗面脱衣室からトイレへの動線としているため、来客時の動線と重なる点を考慮し、あえて洗濯スペースを独立させました。換気扇を設置し、洗濯家事の洗う・干す・たたむ・仕舞うの一連の動作をこのスペースで完結できるように設計しています。

奥行きの大きな収納を設けており、天井まで収納として最大限利用。かつ、将来、仕事部屋がなくなることを見越し、LANとコンセントを設けているので、このスペースを書斎として活用することも可能です。

再販性を考えた場合にも、ひとつ小さくても書斎が作れるのは、価値あることに思います。

ダイニングキッチン全景

大きなダイニングテーブルは最大8人程度で利用でき、大人数での食事にも対応できます。シンクと連続したキッチン作業台としても併用するため、一般的なダイニングテーブルより高く、床から90cmの高さに設定しています。そのため、椅子はカウンターチェアを使用しています。

本来廊下になるスペースをダイニングと兼ねることで、面積効率の最大化を図りました。

カウンター高さを確保したことで、カウンターの下に高さ6cm程度の収納を設け、散らばりがちなキッチン廻りの小物や使用頻度の高い筆記用具、プリントや雑誌など収納しています。奥行が大きいのでノートパソコンも収まり、内部にコンセントを設けているので、こちらでリモートワークも可能です。

サンドイッチした2枚のランバー材でカウンターを持ち出しているので、カウンターの脚が不要になり、座る場所の自由度も高く設計しました。

ダイニングキッチンの正面には、水廻りをまとめたコアを配置しています。
小幅板で仕上げたコアの内部は洗面脱衣室、トイレ、浴室で構成されています。洗面脱衣室を経由してトイレにアクセスする動線とすることで、来客時でもトイレへ入る心理的ハードルを軽減させるよう計画しました。

ダイニングテーブルはモールテックスで仕上げ、水切り付きの大きなシンクを設置しています。シンクの右下部に食洗器を設置しているので、洗い物が非常にスムーズです。

キッチンと寝室の壁面に設けたガラスブロックの明り取り

長辺の中央部に位置するダイニングキッチンは、日中でも非常に暗くなることが想定された為、北側窓からの光を通すために壁の中段部をガラスブロック積みとしています。ガスコンロの側壁なので、不燃性も担保でき、一石二鳥の材料を採用しました。

ガラスブロックは設計者自身で施工

キッチンの飾り棚にCARL HANSEN & SONのTsugiシェルフを設置。継ぎ手の技術を応用した棚板で浮遊感があり、部屋のアクセントになっています。

シンクの背面には、動かすことができないダクトスペースがあります。柱状にタイルで化粧し、正面壁に鉄板を張り、マグボードとして利用しています。
こちらも設計者自身で施工しています。

奥のレースカーテンはNUNOで購入したものを設置。内部はWIC兼パントリーとして利用しています。

冷蔵庫を内部に置いていますが、冷蔵庫から出る湿気や匂いの問題があるので、一般的にはWICの中に置かないほうが良いです。今回は壁の上部が開いていることと、設計者の自邸ということで実験的に配置してみました。今のところ特に問題はありません。


カップボード、吊戸棚、食器棚、収蔵庫をすべて造作しています。流通量の多いポリランバーを多用することで、コストダウンを図りました。

洗面脱衣室

110cm幅の洗面台にモルタル製の洗面器を設置しています。壁水栓とすることで、メンテナンス性もアップしています。お客様も利用する場所なので、間接照明とダウンスポットライトで雰囲気良く演出しています。
洗面台下には収納ボックスを設け、リネン等収納しています。また、正面壁を全面鏡とすることで、視覚的な広がりを感じやすく計画しています。

向かって右側に浴室、左側にトイレを配置しています。

トイレ

洗面脱衣所からアクセスするトイレ。こちらもお客様が利用することを想定し、ハーフミラー電球の間接照明としています。基本的に少し暗めの照明計画としています。

玄関の下足棚は隣接する寝室に埋め込むように造作、設置しています。

下足棚は寝室から見ると部屋内に突出しているので、カウンターとして利用しています。

ガラスブロック部分から室内の光が漏れてくるので、子どもを寝かしつける際、うっすらLDKの気配を感じられ、安心して眠れるようです。

<Dining kitchen / night>



<Living / night>




Re:place すくすくリノベーションvol.18

<概要>
場所:東京都世田谷区
延べ面積:133.04平米
構造:RC造(リノベーション)

ご夫婦と3人のお子さま、5人家族のためのリノベーションです。

都内のマンションとしては、比較的大きな専有面積のお部屋
リノベーション前の平面計画では3LDKでしたが、各室余白を持たせた設えとなっていました。
また、バスルーム・トイレともに2カ所設けられ、玄関ホールも贅沢な面積の使い方をされていました。

5人家族の生活スタイルに合わせ余白を整理、周辺環境を今一度精査することで、元々北側にあったLDKを、より環境の良い南側に配置。当初LDKがあった場所に主寝室を置き換えました。

また、お子さまが小さいうちはLDKを広く使い、将来的には3人それぞれの個室を確保できるように、空調・照明設備も考慮し、全体の計画をまとめています。

キッチンは排水ルート・排気ルートの関係もあり、元の位置から大きく動かさず、向きを90°回転させるとともに、ダイニングへ向けたオープンキッチンとしました。

南側は隣家が比較的離れており、建物の間から視界が抜け、かつ、庭木の緑が見える良い環境でした。リビングを配し、壁際に造作のソファベンチを設けることで、より広がりを感じられるように計画しています。

造作ソファベンチ
コスト調整の為、下部の引出し収納は既製品を利用し、高さを合わせてベンチを造作

キッチンのダイニング側、ニッチ収納の下部には雑多な小物の収納スペースを設けています。
TV壁のブラケットライトはFLOSのICLIGHTを設置しています。

TV上の天井内には上階からの配管・ダクトが密集しているため、下がり天井としていますが、形状を一工夫し、意匠性をアップできるよう設計しています。設備配管のない天井は可能な限り上げ、気積を確保しています。


キッチン・キッチンバックはCUCINAのオーダーメイドキッチンを採用しています。
使い勝手や、必要な寸法など、細かく確認しながら打合せを進めました。

キッチンから東側を見る
お子さまが小さい間はLDKの一部として使用します。基本的には子どもたちのスペースとし、家事の合間にも目が届くよう、計画しています。

本棚の一部にヌックを設置しています。本やおもちゃはもちろん、最下段にはランドセル等も収納できます。それぞれが自ら進んで片付けできるよう、スペースを設けています。

リーディングヌックの格子窓を通して、隣の個室に繋がっています。
ヌックのあるスペースを将来的に2部屋に分割し、お子さま3人分の個室を確保する予定です。


キッチンに隣接して、洗面脱衣所と浴室を配置。洗面台はオーダー家具として製作しました。
製作の場合、収納扉の木目を連続させられるので、より統一感のあるデザインが可能です。

洗面所の天井にはスチールパイプを設置し、洗濯物の仮干しスペースとして活用しています。

また、外壁の換気口が1つ余っていたので、マンションでは珍しく、ガス乾燥機の設置が可能となりました。(ガス乾燥機は湿気を逃がすためのダクトを外部につなぐ必要があるため)

キッチン横に大容量のパントリーを設け、通路としても利用。裏動線の機能も持たせています。

主寝室の隣にはウォークインクローゼットを設けています。
奥の室内窓下のカウンターはアイロン作業や、洗濯物を畳むための家事カウンターとして利用

ユーティリティスペースには書き物など小さな作業スペースを設けています。
お子さまの連絡帳やプリントの整理などに活用。

玄関ホール
左側の壁はポーターズペイントで仕上げ、挟角照射のスポットライトで陰影を強調
絵画等を飾るスペースとしても想定しています。


玄関土間のシューズインクローゼットには、ベービーカーも収納できる広さを確保しています。
廊下側からもアクセスできるので、普段の出入りは廊下側から行います。

帰宅後すぐに手洗いできるよう、玄関ホールに隣接して手洗いを設けました。来客時の利用も想定しています。使い勝手と意匠を考慮して、引出収納の右下にペーパータオル収納を造作

暗くなりがちなホール・廊下に、LDKの親子ドアを通して光を導く

LDKの造作ソファベンチ、クッションもサイズを合わせて製作

壁付けのTVボード
背板を壁に埋め込み固定、収納内部もタイル張りとし、浮遊感のある印象に

造作ベンチ横の飾り棚

箱の中の木造 すくすくリノベーションvol.17

箱の中の木造 ビフォーアフター<概要>(ワンストップリノベーション)
場所:東京都狛江市
延べ面積:82.6平米
構造:壁式RC造

できるだけ木造の雰囲気の中で暮らしたいという4人家族のためのマンションリノベーションです。

住戸があるのはRC造のマンション内ではありますが、柱型のない壁式構造で壁厚もあり窓枠の見込みが大きいため比較的木造の雰囲気は出しやすく、しかも住戸内にはRCの間仕切りがないため間取りの自由度も高めでした。

2階で隣地の木などが見えるのも雰囲気づくりにプラスに働いています。

プランとしては水回りの位置は大きく変えず、将来二人のお子様の部屋にできる家族寝室をリビングを通ってアクセスできる位置に設け、ダイニングとリビングの間にワークスペースを挟んでL字型にして少し距離感を持たせました。

L字の入隅部分には角の見切りとして檜の柱を入れ、サッシ枠は雲杉の無垢材に変更し木製の内窓を入れて、いわゆるマンションっぽさを消しています。

玄関は上がり框の間口を当初より広げ戸建て並みの1200mmとすることで出入りの際のストレスを軽減させ、廊下部分との幅の差を活かして手洗いを設置しています。

箱の中の木造 LD

リビングダイニングに囲われるように位置する家族寝室は、建具の上を欄間にしてダイニング、キッチン側に天井からの光が反射するようになっています。

リビングの窓際にはハンガーパイプを設け、床は塩ビタイルとしてインナーテラスのようにしています。

箱の中の木造 スタディスペース

ワークスペースは窓から離れ落ち着いたコーナー部分にゆったりと設けています。

箱の中の木造 子ども部屋

奥の部屋は将来的には夫婦寝室になりますが、当面はキッズスペースとして活用されます。

箱の中の木造 スタディスペースから

本棚は両面から使えるたっぷりサイズで、スタンディングデスクとしても使いやすい高さになっています。

箱の中の木造 LDK

テレビ下の収納、本棚、ダイニングのカウンターといった水平の要素と檜の柱や側板といった垂直の要素を散りばめて生成りベースの室内に柔らかめのアクセントを加えています。

箱の中の木造 リビング

フローリングは無垢のナラにクリアオイル塗装になっています。

箱の中の木造 リビング

サッシ枠の見込みが大きいため、内窓を入れてもまだ枠がしっかり見えて木サッシを入れた木造の雰囲気が感じられます。

箱の中の木造 家族寝室

家族寝室の入り口は将来二部屋に分割できるよう引き分けとなっています。

火災警報器も2室になることを想定した設置になっているので、分割した際に防災工事を入れる必要はありません。

箱の中の木造 玄関方向

リビング入口は引き込みの引き戸で開放時は存在感がなくなり、通風のコントロールがしやすくなります。

箱の中の木造 キッチンからダイニング

キッチンパネルはホーローで床は塩ビタイル。

壁付きのI型キッチンですが、開放感はあるので家族の雰囲気は感じられます。

箱の中の木造 キッチンからWIC

キッチンの奥には引き戸がありますが、開放するとウォークインクローゼットの窓までつながりじゅうぶんな通風が確保できます。

キッチンから見るダイニング。

箱の中の木造 玄関手洗い

玄関ホールの手洗いはある程度しっかりした大きさのものを選び、水しぶきが気になりにくくなっています。

水栓は壁出しでカウンター周りのメンテナンスもしやすくなっています。

箱の中の木造 玄関

上がり框の幅を1200mm確保し、スムーズな出入りができるようになっています。

入ってすぐのトイレのドアは周囲の壁と同じシナとして目立たなくしています。

箱の中の木造 玄関収納

シンプルな作りの玄関収納はコンパクトながらもしっかり容量があります。

箱の中の木造 WICから

窓のあるウォークインクローゼットは日中は明るく風通しも良いです。

この部屋だけ床は既存のままになっています。

箱の中の木造 洗面脱衣室

もともと1620サイズのユニットバスだったのを1416までコンパクトにして、その分洗面脱衣室にゆとりを持たせています。

ここからはビフォーアフターです。中央の矢印をスライドすると違いがわかります。

玄関

ダイニングから家族寝室

リビングダイニングと家族寝室

リビングダイニングと予備室

ウォークインクローゼット

気配と見通し すくすくリノベーションvol.15

<概要>(リノベーション)
場所:千葉県松戸市
面積:床面積72㎡
構造:RC造
※施主設計の事例

ご夫婦とお子様のためのマンションリノベーションです。

ご夫婦は共に建築に携わっており、ご自身で基本計画をまとめたものを弊社が実施図を書き施工するという珍しいパターンで計画が進みました。

全体的な間取りの大きな配置は変わっていないものの、微妙な寸法調整が多く、ほぼフルスケルトンにしてからのスタートとなりました。

元々は3LDKのプランで、平面図をぱっと見てもあまり変わっていないように見えますが、居室部分は全て完全な間仕切りをされていない状態に変更されており、常に家族の気配が感じられるようになっています。

小さなお子様の成長とともに寝る場所や間仕切りが少しずつ変わっていくような計画です。

まずは元のリビングダイニングの360度画像を御覧ください。(マウスで視線が移動します)

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このマンションは幅広のベランダからの眺望がよく開放感が魅力です。
しかも南北両面に窓があるため風の抜けも非常に良いです。
元の状態でもその片鱗はそれなりに感じられますが、さらに開放感を強めるために南窓側は東西方向に突き通すというのが今回の計画の骨子になっています。

リビングダイニング

リノベーション後のリビングダイニングです。
奥の窓までが見通せることで明るさと広さの感じ方が大きく変わっています。
また、このような飛び石の窓で眺望を活かすにはカーテンよりブラインドの方が窓同士の連続感を強めやすいです。
10cm弱ですが天井も高くなっております。

プリーツスクリーンを閉める

壁と天井は左官で、入隅のRを大きめに取ることで柔らかい雰囲気になっています。

土間スペース

和室の南側に土間スペースを取ることで外縁のような雰囲気になっています。

土間スペースからの見通し

土間からワークスペースまでを見通すと空間の長さを実感できます。

小上がり

小上がりは床から40cm程度上がっているため、天井を躯体表しにして窮屈さを緩和しています。

小上がりから外を見る

小上がりに座って外を眺めると気持ちの良い緑が感じられます。

小上がりからリビングを見る

リビング側の入り口は躙口のように高さを抑え、リビングから籠もれる感覚を与えています。

小上がりの様子

小上がりの下は奥行きのある引き出しになっています。

キッチン

キッチンのレイアウトは元とほぼ一緒ですが、明るい色に変えることで勝手口からの光の反射が活かされています。
レンジフードは既存のものに塗装しています。

元のキッチンの360度画像です。

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デッキとのつながり

ベランダにはウッドデッキを設置して室内との段差を減らしリビングとの一体感を増しています。

デッキ

これだけ長さがあるとウッドデッキの存在感も増し、ベランピングも楽しめそうです。

ワークスペースからの見通し

ワークスペース側からの見通し。
リビングとの仕切りは本棚になっています。

ワークスペースと寝室

ワークスペースと寝室の仕切りはプロジェクターのスクリーンにもなるロールブラインドを採用。

寝室からワークスペースにかけて、戸境壁に沿って大容量のクローゼットを設けています。

ニッチ

パイプスペース周りの凹凸を利用してニッチを設けています。

玄関

玄関は元々付いてた下駄箱を撤去してカーテンの向こうに玄関収納を設けてすっきりとさせています。

洗面脱衣室

洗面脱衣室はコーリアンのボウル一体型カウンター。ミラー収納は既製品ですが、周囲をタモ材で囲って整えています。

パノラマ “12400” すくすくリノベーションvol.14

画像はクリックで拡大します


<概要>(マンションリノベーション)
場所:東京都
面積:床面積102㎡
構造:RC造

お住み替えのため、新たにマンションをお探しのお客様。
不動産の仲介からリノベーションまで、弊社のワンストップサービスにてお手伝いさせて頂きました。

ご夫婦と小さなお子様、3人のためのリノベーションです。

南面は道路に面しており、大きな開口面積によって都心にありながら、大パノラマを得られる環境でした。
リノベーション以前の間取りは、個室が多くお部屋のもつ魅力を生かし切れてないように感じました。
個室に分割していた間仕切り壁を撤去。長手寸法、約 “12400mm” の大きなLDKにリノベーション。
連窓からのパノラマを最大化し、たっぷりお日さまを取り込める、明るいお部屋になりました。

また、LDKから洗面脱衣所へ直接アクセスするため、出入口を極力目立出せないよう、壁と同じ面材を採用。
隠し扉のように製作しました。古くなっていた住設機器を交換し、浴室は元のサイズより大きな
ユニットバスを採用。LDKの一番東側のスペースは、可動間仕切りで個室のようにも利用できます。

LDK
当面は広々と使いたいとの要望に合わせ、当初、LDKの他に2部屋設けられていた個室の間仕切壁を撤去。
窓の多い、非常に明るいLDKとなりました。また、梁下の飾り棚は、木材を張った壁との見切も兼ねています。
正面右側の壁には、セルジュ・ムーユのブラケットライトを設置しています。

梁下棚のリビング側には、奥行きを30cm程度確保し、書籍・雑誌などの収納スペースとしました。
棚下の材はラワン無垢材の羽目板を張っています。
壁にはニッシンイクスのリアルパネル、タモ柾目ヘリンボーン合板を張り、LDKのアクセントとしています。

個室側からみた、LDKのBEFORE AFTERです。
右側に見える収納式可動間仕切りで、個室として使用することも可能。
来客時の対応スペースとして、将来的には、子ども室として使用することを想定しています。


また、窓際の天井には、ご主人からの要望であるスチール製の雲梯を設置しています。
大人がぶら下がっても問題なく使用できる強度をもたせています。

閉めた際には、戸尻側の引戸から出入りします。
建具自体は当初、個室3に設置されていた4枚引戸を移し替え・再利用しています。
FIX部分の3枚引戸には、フランス落としを設置し、それぞれ固定できるようにしています。

洗面脱衣所への扉は隠し扉のように製作。
リビングと洗面脱衣所が隣接するため、壁と建具に張った合板の柄を合わせ、建具のラインを
極力意識させないように計画しました。

把手は埋め込みの製品を採用。扉、壁の小口には、無垢材を張り保護しています。

洗面台BEFORE AFTER
洗面台はフロートタイプの家具を製作。正面左側のオープン棚は、移設した4枚引戸の戸尻裏
デッドスペースを活用して、奥行きの大きな棚としています。
正面のタイルは、SUBWAY CERAMICSのタイルを張りました。

寝室の一角にはWICを設置。奥には元々大きなクローゼットが備え付けられていますので、製作した
手前のWICには、季節ものの洋服などを入れ替えて使用する想定です。

トイレにはお客様に選定頂いた、ウィリアムモリスのアクセントクロスを張っています。
当初、斜めに設置されていた便器の向きを変え、新しい機器に交換しています。
手洗器は当初のままですが、広々とした印象のトイレになりました。

褪光の家 すくすくリノベーションvol.13

画像はクリックで拡大します

<概要>
場所:千葉県市川市
面積:床面積88㎡
構造:RC造

ご夫婦とお子様のためのマンションリノベーションです。

低層マンションの1階角部屋で、4LDKだったものを将来子供室を増設する可能性を残した遊び場付き2LDKとしました。

落ち着いたインテリアをお好みで、小さなお子様がいるもののあまり子供っぽい要素は入れず、素材感を大事にした計画となりました。

物件は直床のため、水回りの移動と天井高さの確保を両立するのが難しかったのですが、キッチンの排水を軸に90度回転させることでリビング・ダイニングスペースが拡張でき、キッチンからも全体が見渡せるようになりました。

また、元のリビング・ダイニングは3方が窓に囲まれており少し落ち着きに欠けるため、西側の通りに面した窓を一つ隠蔽して大きな壁面をつくり、リビングに安定感をもたらしています。

キッチンの変更に合わせて洗面脱衣スペースも拡張し、玄関からリビングが丸見えにならないようなレイアウトとなっています。廊下突き当りの曲面の壁は洗面脱衣室内の通路の確保とLDKからの光を廊下に反射させる2つの役割を持っています。

内装は落ち着いたグレーのクロスとポーターズペイントを主体とし光が拡散していくようなマットな空間に、ところどころに真鍮の金物が鈍く光ります。

南面(写真左手)はほぼ前面が窓ですが、レースのカーテンが柔らかい光を部屋に拡散します。正面とキッチンバックの壁は施主施工によるポーターズペイント。元々は梁型や柱型で結構がたがたしていたのですが、要素を整理し極力線を消して落ち着きをもたせました。

上の写真のアングルでのビフォア・アフターです。

LDKの奥に将来子供室となることも見据えた遊び場があります。大人っぽい空間ながらも庭と一体でのびのびと遊べるスペースになっています。左端のドアは廊下からの入り口で、その隣の壁に馴染ませたドアは洗面脱衣室の入り口です。

キッチンからは全体が見渡せます。正面のエアコン横はエアコンの配管の隠蔽と柱型の存在感を減らすための措置として収納を設けていますが、扉も壁に馴染んでいるためその存在にはなかなか気づきません。

施主施工のポーターズペイントの壁の素材感がチークの家具とよく合っています。

遊び場から外に出ると水場があり、夏はプール遊びなどもしやすい環境になっています。

キッチンバック収納はタモの突板に塗装ですが、単純なリピート柄を避け板目と柾目を交互に張り合わせる少し手間のかかる仕様になっています。冷蔵庫は正面の窓の左手に入れて存在感を消しています。

洗面脱衣室はラワンをベースとし、既製品の洗面台とも一体感が出るように考えました。

廊下に面する建具は既存のものですが、壁より少し濃いグレーに塗装して全体と馴染ませています。廊下の照明は玄関上部に設けた間接照明だけとして天井をすっきりとさせています。

玄関のビフォア・アフターです。元のようにリビングまで見えるようにすると明るさは取れますがプライバシー的にはあまり好ましくありません。どちらを取るかはケースバイケースですが、今回はプライバシーを優先したプランとなっています。曲面の壁にリビングからの光が当たり、その先の明るさを暗示しています。

団らんの様子をちょっと隠し撮り。玄関から丸見えにならないことで常にプライバシーが保たれた状態のリビングではよりリラックスしやすいのではないでしょうか。

余談ですが、タイトルの「褪光」は昨年の上海視察時に目にした中国語で字面が気に入っていたのですが、艶消しの意味なので今回の事例にちょうどよく採用となりました。

素因数の家 すくすくリノベーションvol.11

画像はクリックで拡大します

マンションリノベーション プラン<概要>
場所:東京都狛江市
面積:床面積68㎡
構造:鉄筋コンクリート造

ご夫婦とお子さま1人のご家族のためのマンションリノベーションです。築33年でぎりぎり新耐震と思われ、専有部の面積は68平米と広くはありませんが、ルーフバルコニーが約55㎡あり、南西に抜けの良い景色が広がる物件です。

プランニングのポイントは、4人家族になることも見据えた部屋割りと、なるべく大きく明るいLDKスペースを確保することでした。限られた面積の中で本当に必要なものを見極め、スペースの掛け合わせで複数の将来的可能性を持つプランを考えました。将来子ども室となるキッズスペースはLDKの一角に設け、引き戸と可動間仕切りで個室に出来るようにしています。また、寝室と書斎は収納で仕切られてますが、状況に応じて収納を外すと一室にもなりますし、そのまま書斎を子ども室として使うことも可能です。

マンションリノベーション LDK

LDKとキッズスペースです。床とキッチン腰壁はオーク、壁は左官であたたかみのある空間となっています。

マンションリノベーション LDK

テレビはダイニング越しに見るスタイルとすることで、リビングスペースにゆとりが生まれています。

マンションリノベーション キッチンから

キッチン側からはキッズスペースを含めた部屋全体が見渡せます。

マンションリノベーション キッズスペース

ソファの裏側のスペースはキッズスペースと合わせてお子さまがゆったり遊べる空間となってます。キッズスペースの奥の壁だけワンポイントで輸入クロスを貼っています。

マンションリノベーション キッチン

キッチンはオールステンレス製で、収納スペースはオープン棚のみ造り付け、時期に合わせ自由に変えていけるスタイルとなってます。

マンションリノベーション ベンチ

腰壁やダイニングテーブルとマッチしたベンチはご主人がDIYで造ったものです。

マンションリノベーション シューズクローゼット

玄関はオープンタイプのシューズクローゼットと一体になってます。

マンションリノベーション 廊下

廊下は雁行しているためリビングが丸見えになることはありません。奥の収納扉は杉板を貼っています。

マンションリノベーション 書斎

書斎へは土間を通ってアクセスします。床はOSBボードです。

マンションリノベーション ドア

廊下からLDKに入るドアからは光が漏れ、明るい空間へと誘われます。

マンションリノベーション トイレ

トイレは奥の壁と天井をオーク張りにしています。

マンションリノベーション 床のディテール

異素材組み合わせのディテール。オークの床と塩ビタイルの見切りは真鍮。

マンションリノベーション 下足入ディテール

下足入の棚板は無垢の杉足場板。

マンションリノベーション 左官ディテール

壁の左官は光が当たると表情が豊かになります。

キッズスペース開閉のようす
キッズスペース開閉のようす2
間接照明
LDKビフォーアフター
書斎ビフォーアフター
洗面脱衣室ビフォーアフター

蝶の家 すくすくリノベーション vol.12

画像はクリックで拡大します

蝶の家<概要>
場所:東京都目黒区
面積:床面積130㎡
構造:RC造

賃貸マンションの2住戸分を一つにまとめてリノベーションした事例です。

元々の各住戸の玄関前のスペースを新しい玄関として屋内化し、西側の日当たりの良かった住戸をLDKとキッズスペースに、東側の住戸をプライベートな個室と水周りに割り振りました。

一般的なリノベーションと異なり設備配管やメーター類をどうするかなども考慮する必要があったのは今回の計画で得た新しい経験でした。

また、施工面積が大きく費用が膨らみがちなので、玄関からLDKにかけては左官の壁、オークのフローリング、ラワンの天井など自然素材をふんだんに使いながらも、個室側は既存の間仕切りを活かすようにするなどコストのバランスを調整しながらのプランニングとなりました。

蝶の家 LDKLDKを大きく印象づけるのは、机とベンチとTV台を兼ねる長い収納家具です。この家具に正対して部屋の中央にキッチンがあり、空間全体を見渡すことができます。

LDKの照明
LDKビフォーアフター
LDKビフォーアフター

蝶の家 キッチンからの眺めキッチンからダイニング方向

蝶の家 キッチンキッチンの裏にはパントリーがあります

キッチンのキッズスペース側には簡易な侵入防止の扉があります

パントリーキッチン裏のパントリー

蝶の家 レゴスペースキッズスペースにはお子様も片付けがしやすい棚を設け、一部の壁はレゴベースと黒板になっています。引き出しはイケアのトロファストを自由に組み合わせて使えるようにしています。

蝶の家 ボルダリングと雲梯ができるキッズスペースR壁の裏側にはボルダリングホルダーと雲梯を設けています。

キッズスペースビフォーアフター
玄関ホールビフォーアフター

玄関には元のメーターボックスがあり、取り外し式のラワンのパネルで覆っています。水道とガスメーターは新しい玄関の外に出しましたが、電気メーターはスマートメーターなので元の位置に収まっています。

玄関ビフォーアフター
寝室ビフォーアフター

寝室は一部斜めの壁があるためヘッドボードと収納として利用しています。

蝶の家 ウォークインクローゼットウォークインクローゼットは元々LDKの一部で東向きの窓があるため朝の着替えの時は明るい空間になります。

洗面脱衣室ビフォーアフター

洗面脱衣室はL型の造作カウンターとして一部をアイロンスペースとしています。アイロンや洗濯後の衣類をかけられるようにパイプを設けています。浴室を窓付きにしたことで洗面脱衣室にも浴室からの光が入るようになり以前より明るくなっています。

望楼の家 すくすくリノベーションvol.10

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港区のマンションリノベーション プラン<概要>
場所:東京都港区
面積:床面積99.7㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造

ご夫婦とお子様4人の大家族のためのマンションリノベーションです。物件は築14年とそれほど古くはないものの、前オーナーがヘビースモーカーだったようで内装から設備まで全て黄色く変色した状態でしたが、大部分を下地から交換して以前の名残は全くなくなりました。

プランは、部屋の配置自体はそれほど変えてませんが、収納力アップと現在の使い勝手から将来子ども室を別個に設けたときまでの変遷を考慮した動線となっています。

将来的な子ども室は全てリビングアクセスとなりますが、そうするとリビングがドアだらけで落ち着きのない空間になってしまいます。そこで、2室分のドアはテレビボードと意匠的に一体化した、あたかも家具のような意匠としました。もう一部屋は当面はリビングと一体で使えるキッズスペースとし、ルーバードアで仕切ることで半個室、個室と必要に応じた空間設定が可能となりました。

リビングのハンモック、キッズスペースの吊りベッドからは高層階ならではの景色を眺めることができ、さながら望楼にいるような感覚が味わえます。

港区のマンションリノベーション キッズスペース

キッズスペースは遊び場の面積を増やす方法としてはしごで登る吊りベッドを設けました。一般的なマットレスなどは入りませんが、寝袋などを使えば寝ることも出来ます。写真右手の蝶が止まっている部分は壁内に鉄板を仕込んでマグネットが使えるようになっています。

リビングの窓側にはベンチを造り付け、団欒の場所としてだけではなくハンモックへの登り口として使われています。

港区のマンションリノベーション LD

リビングダイニングの配色計画は特注色のフローリングとテレビボードで落ち着きを出しながら、ブルーグリーンを差し色に使うことで明るさと楽しさが感じられます。

港区のマンションリノベーション ベンチと家具

キッズスペースから見たリビングです。写真中央部あたりが将来子ども室へのドアとなっています。

港区のマンションリノベーション ルーバードア

キッズスペースのルーバードアを閉めた様子。さらにルーバーを閉めると完全な個室となります。

港区のマンションリノベーション タイル

キッチン前の腰壁はレンガタイルを白く塗装しています。吊戸はリビング側とキッチン側の双方から使えるようになっています。

キッチンビフォーアフター

キッチンは元々がコの字型で非常に広かったのですが、冷蔵庫を奥に移動して2列型とし、収納を優先しています。以前はウォークインクローゼットと廊下の両方に出るドアがありましたが、ウォークインクローゼットを家族全員で使えるようにすることで動線を一本化出来ました。

港区のマンションリノベーション 将来子ども室

リビングから将来子ども室へのドアを開けた様子。リビングとは少々趣の異なる仕上げとなっていて、扉を開いたときに良い意味での違和感を感じられると思います。

寝室ビフォーアフター

将来子ども室は少し若々しい青をアクセントに使い、腰壁には杉板を張って白く塗装しています。リゾートっぽい清々しさが感じられます。

港区のマンションリノベーション 寝室

寝室にはヘッドボードを設けて寝かしつけ用の絵本などが収納できるようになっています。収納スペースを優先して面積は元より減りましたが、それでもダブルベッドを2台置ける程度の広さは確保しています。

洗面脱衣室ビフォーアフター

洗面脱衣室は洗濯機スペースを最近の大型機種も入る程度に広げています。ミラーボックスは非常に細いLED照明を扉の間に縦に仕込むことで三面鏡として使うと顔を隈なく照らすことができます。

トイレビフォーアフター

トイレは洗面脱衣室と意匠を合わせ、同じクロスとタイルを使っています。収納カウンターは既存のものに塗装をして、カウンターは磨きをかけてほぼ新品の状態となっています。

玄関ビフォーアフター

玄関タイルは既存のものですが、これも研磨処理できれいになっています。

玄関収納の電動自転車充電器置き場

玄関収納には鍵など小物を置けるスペースを設けていますが、内部を全て可動棚にしているため電動自転車の充電もできるようになっています。出かける時に充電池の持ち忘れが多いとのことでしたので、鍵の近くに置くことで防止策を講じました。

港区のマンションリノベーション 玄関から

玄関から見たリビングダイニング。入口のドアは鉄骨と木製のハイブリッドで、ガラスは雨のしずくをイメージしたデザインガラスを採用しました。

港区のマンションリノベーション ドア デザインガラス

ドアのディテール。写真をクリックするとガラスの雰囲気も感じられると思います。

LDビフォーアフター

わかりにくいですが、テーブル下にある穴はフロアコンセントになっています。使わないときも目立たないようにフローリングを加工したつくりになっています。

キッズスペース

吊りベッドは鉄パイプを曲げたはしごからアクセスします。外壁はライトブルーに塗装した杉板、内部はピンクベースの輸入クロスです。

港区のマンションリノベーション 景色

吊りベッド内部と眺め。床から浮いていることもあり、窓際から外だけを見てると浮遊感を感じられます。

港区のマンションリノベーション 夕景LD港区のマンションリノベーション 夕景 キッズスペース

照明をつけた様子。

将来子ども室への扉の開閉

テレビボードの全体意匠。テレビは壁掛けで壁内通線としています。テレビ下のガラス取っ手部分はレコーダー等へのリモコンアクセスが可能です。

港区のマンションリノベーション ディテール

テレビボードのディテール。面材はホワイトオーク天然木突き板で、工場で選別したものを目が合うように作っています。

子どもの小上がりがある家 すくすくリノベーションvol.9

子どもの小上がりがある家<概要>
場所:東京都世田谷区
面積:床面積96.9㎡
構造:鉄筋コンクリート造

リフォーム済マンションをエキップのワンストップリノベーションを利用し購入。こだわりのエリアの中にあったヴィンテージマンションでした。

リフォーム済ということもあり、使える物は使いたい。キッチンやお風呂、建具など検討しましたが、お料理が好きな奥さまの希望もあり、キッチンはオーダーすることに。お風呂やトイレ、建具、床材など活かせるところは極力活かしています。

男の子二人の家族四人の住まい、広いところに元気で遊べるようにと、大きなリビングを計画。
お子さんが遊んでいるところを料理しながらでも見えるようにと、キッチンの位置を変更し、間仕切り壁も撤去。広いリビングダイニングの一部に小上がりの遊び場スペースを設けました。そこには本を読んだりお絵かきしたりするテーブルも。青いカーペットが白と木の空間に映えます。
将来は壁を造ることで小上がり部分を除いたスペースに新たな子ども部屋も想定。今は天井から吊られたチェアがあり子どもたちの格好の遊び場になっています。

また、壁の一部にはシラス壁を塗り、無垢材で造った家具を置き、極力自然素材に囲まれた空間を目指しました。

小上がりの端は掘りごたつ形式で座って絵を描いたりもできます。

ゆとりあるスペースにはハンモックも吊るせます。

小上がりではレールを広く敷くこともできます。

閉鎖的だった玄関は、オープンの下足棚とすることで開放的に。シューズクロークもオープンにしてしまいました。

洗面室ビフォーアフター

洗面所はバケツなども入るような大きなボウルを採用。間接照明を仕込み、落ち着いた雰囲気に。


キッチンは、シンプルながらも使いやすい機器や収納で構成され、カップボードとテイストを合わせました。カップボードの天板は、将来お子さんたちと一緒に料理をするスペースとして広く取っています。

寝室には小物置きスペース付きのヘッドボードを新設しました。

LDKビフォーアフター




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